時空の探究 - 千代島雅

時空の探究 千代島雅

Add: gajoza70 - Date: 2020-12-11 22:58:24 - Views: 7875 - Clicks: 2600

) 千代島氏の専門は、おそらく科学哲学、に分類されるのだと思います。その主張の一端をここで読む事が出来ます (リンクが古くなっていたので貼りかえました)。. ブラックホ-ルにおける時空についての哲学的検討 千代島 雅 東京都立科学技術大学研究報告 (4), p101-109, 1991-03. 千代島, 雅, 1951- 国立国会図書館のサービス Online Services at the NDL 以下のリンクボタンから国立国会図書館サーチで検索ができます。. jp2) ハインリヒ・マンの著作における暴君の問題について / 岡良一 / p157~.

千代島氏は、「アインシュタイン「双子のパラドックス」の終焉」 第6章の「2 ミンコフスキー・ダイヤグラム」(p213)において、ミンコフスキー四次元時空は、「発見」ではなく、発明だと述べられている。引用しよう。 また、その前に別の箇所(第3章 「特殊相対性理論における時間の本質」(p119))では、以下のように述べられている。 本章では、千代島氏のこのミンコフスキー時空図についての見解を吟味することを通して四次元時空について考えてみようと思う。 千代島氏は、ローレンツ変換は否定していない。ローレンツ変換の幾何学的表現が、ミンコフスキー時空図になるわけだが、まず、ローレンツ変換について考えてみよう。 ローレンツ変換式は、ある座標系(S系)におけるある時空点(P)の座標(t,x,y,z)を、それに対して速度vで移動している別の座標系(S’)での座標(t&39;,x&39;,y&39;,z&39;)に変換する座標変換式である。ニュートン力学で、これに相当するのは、ガリレイ変換式で、x軸方向での運動に注目すると、 x&39; = x - v t となる。これは、互いに移動している関係であれば、速度 X 時間の分だけ位置がずれるというごく初歩的な認識を数式表現したもので、常識的理解と何の矛盾もない。 ここで、時間座標(すなわち、時刻)については、特に何も言われない。どの座標系でも、時刻はすべて共通しているという前提が成り立っているわけで、あえて表現すれば、 t&39; = t であるが、いちいちこんなことはニュートン力学では、明示することもなかった。これが常識の支えている了解である。 しかし、相対性理論では、この座標変換は、ローレンツ変換と呼ばれる以下の式になる。 t’ = γ (t - (v/c2)x) x’ = γ (x - vt) ただし、 cは、光速 γ = 1 / √(1-(v/c)2) なお、ここで、v が光速に比べて著しく小さければ、 γ ≒ 1 v/c2 ≒ 0 となり、ガリレイ変換と同じになる。 ローレンツ変換では、時刻が、距離 × 速度/c2 だけずれるのである。そして、これこそが、相対性理論の革命的発見なのである。 ところで、cは定数である(光速不変の原理)。であれば、時間ないし距離の単位を、光速が1となるようなものを選べば、以下のようなよりシンプルな表現式にできる。 t’ = γ. : 科学における人間の復権と21世紀科学革命. 「双子のパラドックス」とは、次のようなものである。 双子の兄弟がいて、あるとき、兄は宇宙船に乗って宇宙に旅立ち、そして、再び、地球に戻って来て弟と再会する。だが、相対性理論の効果によって兄の時間の進み方が遅くなったため、兄はまだ若いのに、弟は老人になっていたという話である。 これが、実際に実在する人間の双子によって、実験して確かめられたことは、21世紀初頭の現在ではまだない。ただ、時間の遅れという相対論的効果についての実験的検証は、数限りなくなされてきていて、上記のような現象は、間違いなく実際にありうることだと言われている。. 千代島雅 北樹出版、 1990年4月初版、 A5判、203頁. 株式会社 北樹出版 〒153-0061東京都目黒区中目黒1-2-6 tel:/ fax:.

千代島 雅 | /3/20. 晃洋書房. 千代島雅(チヨジマタダシ) 1951年福岡県に生まれる。1974年東京大学文学部哲学専修課程卒業。現在、東京都立科学技術大学助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです).

時空の探究―人間と科学を哲学する. 遺伝子の世紀 21世紀“最大の科学”の予感 定価:1,800円(税別) B5判 226頁 isbn. 双子のパラドックスの場合、両者は、再会し、再び同時性を共有する。時計を同じ場所の同じ時刻で見比べられるのだ。従って、互いに相手の時計の方が遅れていると言い合うことは、明らかに矛盾した事態である。 「双子のパラドックスを解く」とは、何故、宇宙旅行をした兄の方の時間の進み方が遅れ、その逆ではないかを、説明することである。 これは、いくつもある。 松田卓也・木下篤哉共著の「相対論の正しい間違え方」では、以下の5種類に分類されて紹介されている。 1)折れ線時空図法 2)相互信号受信法 3)同時線法 4)距離観測法 5)一般相対論的説明 以下、これらを簡単に紹介しておこう。. 54ポイント(2%) 明日中10/27 まで.

温暖化のウソと真実 - 千代島雅 - 本の購入は楽天ブックスで。全品送料無料!購入毎に「楽天ポイント」が貯まってお得!. の 千代島雅 氏、岐阜大学の後藤学教授らの主張する「アインシュタインの相対論は間違っている。」という意見と、「いや. 本稿では、「アインシュタイン「双子のパラドックス」の終焉」(徳間書店)を取り上げる。千代島氏は、本書の出版後(1999年7月31日)、「双子のパラドックスの論理」 (晃洋書房)という題名で同様の内容の本を出版しておられる(年4月30日)。氏は、双子のパラドックスに対する哲学的な批判分析に、かなりの情熱を注いでおられるように思われる。なにしろ、「二〇世紀最大の難問」とも表現しているくらいなのだから。 ここでは、とても、たくさんの角度から「双子のパラドックス」の論理を丁寧に分析しているようで、「双子のパラドックス」を分かりやすく、かつ「大胆」に「根源的に」解明しているようで、なによりも情熱的に書かれているので、もしかすると、読む人によっては、退屈だとは思わないで、至極感銘を受けるのかもしれない。とは言っても、私ごときものですら、いささか首を傾げてしまいたくなる所が随所に散見される内容でもある。いわゆる、相対性理論をあからさまに否定する系の立場を明言しきってもいないので、分かりづらくはあるのだが。もちろん、物理学の専門家などよく分かっている人にとっては、失笑するのみで、わざわざとりたててどうこうなんて気にもならないのかもしれない。ただ、私は、ここには、物理学を日常的言語の世界に引き入れて、「分かりやすく」解釈したいと思う者(私自信も含めて)が、概して陥りやすい、注意すべき陥穽が典型的に現れているようで、少し言及してみたくなったのである。 第1章 序論 - パラドックスの本質は何か 第1章では、先ず、パラドックスの何たるかの説明がなされる。「双子のパラドックス」を解くための最重要課題は、「はたして加速度運動は相対的か」という問いに答えることだとされる。つまり、兄が加速度運動をしているとも、弟が加速度運動しているとも対称的に言えるのじゃないか、それなのに兄の方だけが時間の進みが遅くなるのは、矛盾であって、これが矛盾でないことをいかに示すかが、課題なのである。なるほど。 第2章 ニュートンに立ち返って根源的に考え直す だが、その前提として、まず、ニュートンに立ち返るところから始めて、相対性理論が何故、時間の遅れのようなことを言うようになったのかを根源的に問い直さねばならないということで、第2章で、ニュートンやライプニッツの考え方について言及される。ニュートンの絶対. 「時空の探究 : 人間と科学を哲学する」を図書館から検索。カーリルは複数の図書館からまとめて蔵書検索ができる. 先に見てきたように、千代島氏は、物理学者による「双子のパラドックス」の説明は、皆、ことごとく結論を先取りした循環論法だ、という批判をする。これについて、私は、ある場合についての説明としての前提にすぎないということに気付かないで、勘違いしているのではないか、と指摘した。 ただ、単なる勘違いで片付けられるべきでないもっと根深い問題を私は感じている。千代島氏は、物理学の理論を論理学的に分析して、その結果、これは、循環論法ではないかという批判に至ったわけなのだが、双子のパラドックスに限らず、一般に物理理論には、一見、循環論法ではないか思わせるような様相が、あるものなのではないだろうか。 物理理論は、それ自体、ある閉じた論理体系になっており、ある事柄は、別の事柄を論理的に導くと同時に、その別の事柄が巡り巡って最初の事柄を証明することにもなりうる。ある命題から別の命題へと証明が一通りのやり方でつながっている姿だけがあるわけではない。互いに支えあった命題群の集まりと見るべきだろう。要は、措定されているのは、特定の原理命題なのではなく、数理論理モデル全体が措定されていると考えるべきなのだ。 ある論理モデルにおいて、どの命題を公理に置き、どの命題を定理に位置付けるかは、任意に置換え可能である。例えば、ユークリッド幾何学の平行線の公理の代わりに、三平方の定理を公理に置いて、平行線の公理を定理として導く形にすることも可能である。どちらを公理に置いても、両者は、同等の、ユークリッド幾何学の論理モデルになっている。そして、両者は、平行線の公理命題、あるいは、三平方の「公理」命題を否定ないし別物に変えた、幾何学体系(曲面/曲空間幾何(リーマン幾何学))とは、一線を画した特定の論理モデルになっているのである。 重要なことはどのような種類の論理モデルが適用されるか、であり、個々の命題のどれを公理(原理)に選択するかは、その論理モデルの表現上の問題でしかない。通常は、分かりやすさ、簡潔さ、扱いやすさが考慮されて、公理命題は選ばれる。特殊相対論では、光速不変原理と相対性原理が、原理命題として、位置付けられ構成されているが、光速不変原理の代わりに定理である同時刻の相対性や、ローレンツ変換、ミンコフスキー計量などを公理に置き換えても、同等の論理モデルが成立するはずである。あるいは群論のような抽象代数.

双子の兄は宇宙船に乗り、弟は地球に留まる。そもそも、この設定が両者の立場を対等にしていない。だったら、兄も弟も共に別々の宇宙船に乗ってもらう。そして、出発点、すなわち、兄と弟が同時に同じ地点で接して、最初の時計合わせをするところは、付近に地球などの天体がない、空漠とした宇宙のある時空点だとしよう。この時、両者は必ずしも互いに静止している、すなわち同じ慣性座標系にいる必要はない。 そして、宇宙のある時空点で接した兄と弟は、互いに別々の方向に飛び去っていくとする。両者が任意の方向に飛び去り任意の飛行をして、再び出会う確率は、絶望的に少ない。何がしかの計画を立てるか、何らかの連絡を取り合うかなどして、互いに制御した飛行をしない限り、両者が再び会うことは望めないだろう。そして両者が再会しない限り、パラドックスの要である時計の見比べはできないのだから、とにかく両者は、その後、再会するような飛行をするということは、前提しよう。だが、前提はここまでとする。(図6-1) さて、再会した兄と弟、どちらが若い状態だろうか。つまり、より少ない時間を経過した(時計の進みが遅くなった)のはどちらだろうか。それともどちらも同じだけの時間経過が与えられて、差はないのだろうか? この場合、答えは「どちらとも言えない」である。それぞれが、宇宙の中のどういうコースをどのように飛行したかによって、結果は違ってくる。つまり、場合分けをして考えなければならない。 では、どんな場合分けをすればよいのだろうか。つまり、場合分けの基準を何にすればよいのだろうか。 まず、強力な、慣性力(加速度系に生じる見かけ上の力、あえて重力と呼んでもいいが)を体験するかどうかを基準にするということが考えられる。これは、宇宙船に乗る者が、窓の外を観測し続けていなくても感知できる事実根拠となりえて、とても指標にしやすい。 その場合、強力な「慣性力」を (1)兄が弟より強力に体験 (2)弟が兄より強力に体験 (3)双方が同じくらいに体験 と場合分けして、(ここで「強力に」という表現は強さとそれがかかった延べの時間の双方が加味されたものと理解してほしい) これに対応させて、 (1)は、兄の時間の進みの方が遅い (2)は、弟の時間の進みの方が遅い (3)は、双方の時間の進みは等しい と言って良いだろうか。 一見、良さそうだが、答えは. 「双子のパラドックス」の問題は、相対性理論の比較的初歩的段階で、取り上げられ、多くの解説書で説明されている、大変ポピュラーなテーマなのだが、誤解や混乱が、なかなか拭い切れずに、あれこれ議論され続けている。私も、相対性理論を扱って議論しようとしている以上、やはり、このテーマには、私なりに言及して、その立場を明確にしておくべきかと思った。 ここでは、このパラドックスを通して、物理学の理論の捉え方というものについて、考えてみたい。物理学においては、(物理学に限らず、一般に科学全般についても言えるだろうが、)ある論理モデル体系が提起されて、それが、観測される全ての現象を、統一的に説明できうるかどうかについて追求され、想定される範囲で、それが成功すれば、(さし当り)正当な理論として認可される。相対性理論はそのような形で認可されている理論の一つである。ただ、提起された理論は、それ自体としては大変抽象性が高く、分かりにくいものであるし、そのままでは利用もしづらい。従って、物理理論は、その応用や、解説などをするにあたり、具体的な状況に合わせた特殊化を施して、提示される。 「双子のパラドックス」も、その一つで、(典型的かもしれないが)ある特殊な状況を想定し、その状況下で、生じる現象を、理論的に説明していくことなのである。 ところが、ここで、この特殊化された説明論理を不用意に一般化して再解釈し、少なからぬ議論の混乱を招くことがある。いわゆる「オルタナティブ」の物理学を提唱しておられる論者(「とんでも系」とかとも言われている)も、往々にしてこのケースに嵌まってしまった場合が多いのではないだろうか。「双子のパラドックス」は、21世紀初頭の我々の生活実感からは、経験できなくて、また、相対論的な時空概念に馴染まない状態では、なかなか納得し辛い現象を扱っているから、具体的な説明が強く要求され、またなされてきたわけだが、それとともに、混乱した再解釈も後を絶たないようである。 ここでは、まず、普通の(いわゆる正統派の)物理学者による「双子のパラドックス」の説明として、松田卓也・木下篤哉共著の「相対論の正しい間違え方」(丸善)での展開を例に紹介し、次に、そのような物理学者の説明に対して、いわゆる「哲学的批判分析」を与えている事例として、千代島雅著の「アインシュタイン「双子のパラドックス」の終焉」. 自己理解と自己超克 フォーマット: 図書 責任表示: 千代島雅著 言語: 日本語 出版情報: 京都 : 晃洋書房,. 時空の探究 : 人間と科学を哲学する. 。. 千代島 雅『タイムマシンを哲学する: 時空の探究 - 千代島雅 時空旅行は本当に可能なのか? (Kindle)』の感想・レビュー一覧です。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。読書メーターに投稿された約1件 の感想・レビューで本の評判を確認、読書記録を管理することもできます。. 単行本 ¥2,750 ¥2,750. ジクウ ノ タンキュウ : ニンゲン ト カガク オ テツガク スル.

:千代島雅出版社:北樹出: 原点 著者:田辺元/黒田寛: エ 著者:古東哲明出版社: 版社:東京大学出版会サイ: 集・双書ページ数:12冊発: 版サイズ:単行本ページ数: 一出版社:こぶし書房サイ: 講談社サイズ:全集・双書: ズ:全集・双書ページ数:3. Amazonで千代島 雅の時空の探究―人間と科学を哲学する。アマゾンならポイント還元本が多数。千代島 雅作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。. 千代島 雅(ちよじま ただし) 1951年 福岡県に生まれる 1974年 東京大学文学部哲学専修課程卒業 同大学院人文科学研究科博士課程を経て 現 在 東京都立科学技術大学助教授 著 書 『時空の探究』(北樹出版) 『人間の逆襲』(晃洋書房). 北樹出版, 1990. comの千代島 雅の著者ページから参考資料を探します。. 時空のアプリオリ性と絶対性--カント・ニュ-トンとアインシュタインの関係の再検討 / 千代島雅 / p149~155 ハインリヒ・マンの著作における暴君の問題について / 岡良一 / p157~165. 余白の削除などで一部分だけ印刷したい場合、または画像が薄すぎる、暗すぎる場合は、下の「詳細設定」をお試し. 弁証法的論理学の時間的構造 / 千代島雅 / p243~247 4次元時空連続体の陥穽 / 千代島雅 / p249~255 ライプニッツとクラ-ク(ニュ-トン)の論争における時間と空間 / 千代島雅 / p257~266 ト-マス・マンの亡命について / 岡良一 / p267~274.

ブラックホ-ルにおける時空についての哲学的検討 / 千代島雅 / p101~109 宇宙の収縮によって死者は生き返るか / 千代島雅 / p111~114 ロックとライプニッツにおける時間 / 千代島雅 / p115~123 さらばタイムマシン! 千代島 雅『時空の探究―人間と科学を哲学する』の感想・レビュー一覧です。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。読書メーターに投稿された約0件 の感想・レビューで本の評判を確認、読書記録を管理することもできます。. jp2) 宇宙の収縮によって死者は生き返るか / 千代島雅 / p111~. See full list on infonia.

人間の逆襲 - 時間と科学の常識の哲学的破壊 - 千代島雅 - 本の購入は楽天ブックスで。全品送料無料!購入毎に「楽天ポイント」が貯まってお得!. 時空の探究 - 人間と科学を哲学する - 千代島雅 - 本の購入は楽天ブックスで。全品送料無料!購入毎に「楽天ポイント」が貯まってお得!みんなのレビュー・感想も満載。. ブラックホ-ルにおける時空についての哲学的検討 / 千代島雅 / p101~. ここで、簡単に、特殊相対性理論では、なぜ、互いに相手の時間の進み方が遅れていると判断されるのか、復習しておこう。相対性理論は、慣性系同士の速度というものには一定の極限値が存在していることを発見した。それが光速である。なぜそう考えなくてはならなかったか、といえば、色々あるが、電磁気学の方程式から光速が、法則的に導かれてしまうということが大きなきっかけであった。宇宙には、光速を光速たらしめているような絶対的な座標系(エーテル)があるのか、あるとしたら地球はそれに対してどう運動しているのか、ということが問題になり、いわゆるマイケルソン・モーレーの実験で、調べたのだが、光速はどちらの方角についても一定値であった。まさか、地球系が宇宙の中心たる絶対的な座標系だと言うわけにもいかず、紛糾した。ローレンツやポアンカレは、数学的な手法を駆使して解決策を模索したのだが、物理的な意味を明確にできるような発想には至らなかった。 アインシュタインは、光を伝達する媒質(エーテル)なんてものそのものの存在を信じていなかった。彼は、光速を、宇宙の普遍原理として考えた。何故なら、全宇宙に普遍的であるべき電磁気学の法則がある特権的な座標系だけで成り立つなんてことは容認できることではないわけで、その法則から光速が導かれるのなら、それも普遍的なものと認めるべきだと考えたからだ。だが、速度なるものが異なる座標系間で共通の値を持つというのは、ガリレイ以来の運動学の常識に大いに矛盾する。光速で移動するものを光速の2分の1の速度で追う者からすれば、それは光速の2分の1になるというのが常識なのだが、相対性理論では、やはりそれは光速のままだと主張されるのだ。光速をいくら追いかけても光速のままなのである。彼は、光速は、そもそも速度の限界値、極限値で定数だとした上で、運動法則そのものの方を作り変えた。どんな慣性座標系からも、究極の速度=光速は、一定となるよう、時間・空間の考え方そのものに修正を加えてしまった。そして、ニュートン力学そのものを根底から書き換えてしまったのである。そうすることで、速度の合成は、単純な加減算では厳密に求められるものではないことが示され、上記の常識との矛盾も解決されるのである。 どう考えれば、どんな慣性座標系からも光速は一定とできるか、それは、距離が隔たったものの同時性は、絶対的なものでは. 本稿を起こそうと思ったきっかけの一つは、たまたま、千代島氏の「アインシュタイン「双子のパラドックス」の終焉」を読んだことである。私は、「双子のパラドックス」というのは、結構、初歩的な問題で、とっくに解決されて議論はとっくに終焉しているものと思っていたのだが、この本を読んで、それほど終焉していないのかと認識してしまった。そして、この本は、さらなる誤解と混乱に読者を導びこうとしているから、ますます終焉から遠ざかって行きそうだと思ってしまった。 やはり、こういう混乱を終結させるためには、「双子のパラドックス」の問題を、弟は地球、兄はロケットという前提をはずしての議論の形で展開してみるべきではないかと思うようになった。それで、本稿を起こすことにしたわけであるが、書物の批判というスタイルを取ったこともあり、関連していろいろ展開したくなったことも出てきたりして、当初予定していたよりも長めの論文になってしまった。 実を言えば、この本を買ったのは、かなり前で、その時は、論文まで書こうというほどの気は熟してなかった。最近、ウェブで、双子のパラドックス関連のサイトを検索しているうちに、やっぱり、双子のパラドックスって未だに混乱している、なんか論じなくては、という気持ちが高じてきて、それで、この本をひっぱり出してきた。その後、調べたら、この本は、出版社品切れになっていて、別の出版社で、「双子のパラドックスの論理」という題名でほぼ同じ内容で出版されていることに気づいた。各章の表題が若干変わっていたりするけれど、基本的に主張されている内容は同じだと思われる。以下にそちらの表題を掲げておく。 新版は、「双子のパラドックスの最終的解決へと至る「論理」をいっそうわかりやすく鮮明にすることを目指して書き直した」そうである。ページ数は、313ページから201ページに減ってコンパクトになっている。(定価は高くなっているが。)しかし、冗長な表現やあまり重要でない弁舌部分が削られてまとめられているだけなので、本稿が取り上げた内容は基本的に継承されていると思われる。新版は、厳密な「論理的考察」をする力を鍛えるための教材として提供するという位置づけが濃いようである。 千代島氏の、物理学者の言っていることをただ鵜呑みにするのではなく、哲学的な視点で批判的に吟味していこうとする姿勢そのものは、私も大いに共感す.

アインシュタイン「双子のパラドックス」の終焉 〈光・時間の遅れ・宇宙空間〉その衝撃の考察/千代島 雅(自然科学・環境) - 世界中の頭脳を悩ましつづけた、アインシュタインの「相対性理論」にまつわる狂気の思考体系を一刀両断。. ダメな日本のおかしな科学者たち/千代島 雅(自然科学・環境) - 日本はダメな科学者といっしょに没落するのか!? 視野の狭い専門バカ、身内のなれ合い、権威への追従. 時空のアプリオリ性と絶対性--カント・ニュ-トンとアインシュタインの関係の再検討 / 千代島雅 / p149~. 千代島 雅さんの後を追って、Amazon.

時空の探究 - 千代島雅

email: biceco@gmail.com - phone:(424) 542-1692 x 5904

るるぶ 台北 2010 - クリスティ 危険な密着取材

-> 化石はおしえてくれる - アリキ・ブランデンバ-グ
-> マリオカート64最速マスターファイル

時空の探究 - 千代島雅 - 古賀智敏 予測財務情報論


Sitemap 1

伝える吐息 - 宮園いづみ - 大蔵省職員録 大蔵財務協会